年金の請求~受給開始までの流れ
公的年金には「国民年金」と「厚生年金」がありますが、どちらも原則65歳に受給開始となります。
65歳になる前後
初めて年金を受給する場合、65歳を迎える3カ月前に年金機構から「年金請求書」が送られてきます。
請求書に必要事項を記入するのですが、「すぐに提出!」というわけにはいきません。提出できるのは「受給開始年齢の誕生日の前日以降」と決められているためです。
それまでは、記載されている年金加入記録に「もれ」や「誤り」がないかを確認する期間とし、65歳になればすぐに送付すると覚えておきましょう。
振込開始
年金請求書を提出すると、約1~2カ月後に「年金証書・年金決定通知書」が送付されます。そこからさらに約1~2カ月後、年金のお支払いの案内が届くとともに振込が開始します。
その後、偶数月に2カ月分の年金が振り込まれるという流れです。つまり、請求のタイミングによっては65歳の誕生日から2~5カ月かかることになります。仕事をリタイヤする場合、その間は預貯金を切り崩すことに注意しましょう。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年3月18日更新)