株価が暴落した時には、株価が更に下がるメカニズムが働きます。そして初心者が狼狽売りをしたタイミングで株価が戻る事も多いので、狼狽売りは禁物です(経済評論家 塚崎公義)。
借金のある投資家が投げ売りを迫られる
株価が暴落すると、借金で株を買っていた投資家が銀行から返済を迫られます。銀行としては投資家が破産して融資が焦げ付く事を心配するので、当然のことなのですが、投資家は悔しいでしょうね。
上がると思って買った株が下がったのですから、「絶好の買いのチャンスだ。更に借金をして買い増して大儲けを狙おう」と思っているのに、銀行に返済するために保有株を売らなければならないのですから。
「信用買い」をしている個人投資家が「追加証拠金」を迫られて、泣く泣く持ち株を売却するのも、同じことですね。
上がると思う人が買い、下がると思う人が売るのが通常の株式市場なのですが、株価が暴落すると「売りたくない売り」が出てくるため、株価の暴落が更なる暴落を招くメカニズムが働くわけです。