損切りのルールを定めている機関投資家が多い

売りたくない売りは、他にもあります。機関投資家の多くが担当者に「損切り」のルールを課しているのです。これは、一定以上の損が出た担当者は持っている株をすべて売り、休暇をとって頭を冷やせ、というものです。

損失が無限に広がる事を避けるという目的の他に、損が膨らんだ担当者は頭に血が昇って冷静な判断が出来ないから、という事もあるようですが、いずれにしても株を売らされた担当者は悔しいでしょうね。

初心者の狼狽売りが株価を更に押し下げる

株価が暴落すると、狼狽売りをする初心者が出て来ます。この世の終わりが来るような気がして売ってしまう人もいるでしょうし、「これ以上株価が下がったら破産だ」と感じて売る人もいるでしょう。

中には「株価が下がったので、買い時が来たと思って買った。その後も更に下がり続けたので、怖くなって投げ売りした」という初心者もいるかも知れません。

投資経験が長くなるほど暴落を経験して「耐性」が付くのですが、初心者は初めて遭遇した怪物に腰を抜かすように冷静さを失ってしまう場合も多いのでしょうね。

投資初心者には「過去数十年の日経平均やNYダウのグラフをじっくり眺める」ことをお薦めしておきます。投資を始める前と、狼狽売りをしようと考えている時に。