年金額はどう決まるのか

では、年金の額はどのようにして決まるのでしょうか。年金のベースとなる国民年金は、一律の保険料を納めます。それに対して厚生年金は、報酬月額の等級ごとに保険料が決まります。

例えば報酬月額が30万円の方は等級が19となり、保険料は2万7450円(事業主と折半後)。納めた保険料の額と加入期間により、年金の額が決まるしくみです。

つまり、現役時代の収入が高ければ高いほど、もらえる年金が高くなるということです。ちなみに保険料には上限があり、現在では32等級(報酬月額63万5000円以上)に達すると、年金保険料は5万9475円が上限になります。

月に30万円以上の年金を受け取れる方は、「ある程度の高給を長期間に渡ってもらえた方」ということになりますね。

逆に考えると、たとえフリーランスでの売上が高くても、あるいは資産をたくさん持っていても、厚生年金の額には反映されないということです。このような側面からも、「厚生年金30万円超」というのはハードルが高くなっています。