「おにぎりの日」「おむすびの日」の2種類がある!?

そして、おにぎりがあまりにも身近すぎるゆえ、おにぎり関連の記念日が2種類あります。おにぎりの日は6月18日で、おむすびの日は1月17日です。

前者のおにぎりの日については、1987年に弥生時代の遺跡、杉谷チャノバタケ遺跡から「日本最古のおにぎり」の塊「チマキ状炭化米塊」が出土したことを記念して制定されました。ただし、6月18日は「日本最古のおにぎり」が出土した日ではなく、石川県中能登町によると「旧鹿西町の[6]と毎月の米食の日18日を合わせてつけられた」ものです。

後者のおむすびの日については、公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構が2000年に制定しています。同機構が公表したプレスリリースによると、「1995年に発生した阪神・淡路大震災で、ボランティアによるおむすびの炊き出しが人々を大いに助けたことから、いつまでもこの善意を忘れないようにと、大震災の起きた1月17日に定められました。」ということです。

いずれもおにぎりに関連した由来のある記念日と言えそうですが、関連するエピソードが複数あることからも、おにぎりがいかに身近な存在かがわかるでしょう。

そして、弥生時代から親しまれ、現代でも色々な種類のおにぎりが新たに登場し、アート作品にもなるほどの奥の深さを持った食べ物でもあります。おにぎりを食べる時に少しでも本記事を思い出していただければ幸いです。

参考資料

當瀬 ななみ