景気回復の終盤には失業率が下がれない

景気が回復を続けて、労働力不足が深刻になっても、失業率はゼロにはなりません。パソコンが出来る人、都会で働ける人を募集している企業があり、パソコンが出来ない人、田舎で親の介護をしながら働きたい人が仕事を探していても、彼らは仕事を見つける事が出来ないでしょうから。

また、より良い仕事を求めて会社を辞めて仕事を探している人も、一定数いるはずです。好況時には、そうした人はむしろ増えるかも知れません。あるいは、配偶者の転勤に伴って仕事をやめて同行し、同行先で新しく仕事を探している人も失業者ですね。

したがって、景気が回復して失業率が一定水準まで低下すると、それ以上は景気が回復しても失業率は下がれなくなるのです。したがって、景気のピーク付近では失業率はおおむね一定で推移します。

そうなると企業は、求人広告の時給を上げるしかないので、人件費が上がり、それを売値に転嫁するのでインフレになり、日銀が金融引き締めで景気を悪化させてインフレを防ぐ、という事になるわけですね。