「65歳以上・無職世帯」の貯蓄のすがた

続いて、二人以上の世帯のうち世帯主が65歳以上の無職世帯(二人以上の世帯に占める割合は31.7%)に着目してみたいと思います。

総務省統計局の同資料によると、65歳以上の無職世帯の貯蓄現在高の推移は次の通りです。

世帯主が65歳以上の無職世帯の貯蓄の種類別貯蓄現在高の推移(二人以上の世帯)

世帯主が65歳以上の無職世帯の貯蓄の種類別貯蓄現在高の推移(二人以上の世帯)

総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」

より編集部作成

  • 2015年:2416万円
  • 2016年:2350万円
  • 2017年:2337万円
  • 2018年:2233万円
  • 2019年:2218万円
  • 2020年:2292万円

全体としては貯蓄額は減少傾向にありますが、2020年には前年に比べ74万円、3.3%の増加に転じています。1世帯当たり貯蓄現在高は2292万円ですが、その内訳も確認してみましょう。

【種類別内訳】

  • 通貨性預貯金:618万円(27.0%)
  • 定期性預貯金:920万円(40.1%)
  • 生命保険など:397万円(17.3%)
  • 有価証券:348万円(15.2%)
  • 金融機関外:9万円(0.4%)

内訳を見ると、67.1%が預貯金であることがわかりますね。

特に、通貨性預貯金は618万円と前年に比べて13.8%増えており、貯蓄現在高の増加はコロナ禍で家計を引き締めた家庭が多かったことなどが要因として推測できそうです。