30年余の平成時代において、社会にはさまざまな変化が起こりました。

「家族のかたち」の多様化もその一つ。

ひと昔前なら当たり前だった、二世代・三世代が同居する世帯は大幅に減少しています。また、生涯シングルの人生を選ぶ人、事実婚のカップルなやひとり親世帯など、より幅広い家族のカタチに対する認知度が高まりつつあります。

実は、みなさんが老後受け取る年金(※編集部注)も、「家族のかたち」によって受給額が大きく異なります。

ご自身の世帯はどのくらい年金が受給できるか気になってらっしゃる方も多いかと思います。

そこで今回は、世帯の年金受給パターンを8つにわけて、それぞれの年金月額がどのくらいになるかを見ていきます。

【※参考記事】厚生年金「ひと月25万円以上」受給する人の割合は?

厚生年金と基礎年金「標準的な受給額は、どのくらい?」

2021年12月に公表された最新版「令和2年度 厚生年金・国民年金事業の概況」から、現在のシニア世代の方が、どの程度の年金を受給しているかを確認します。

まずは、自営業、フリーランス、専業主婦(夫)の方が受け取る国民年金の平均受給額見ていきます。

【国民年金(基礎年金)】平均年金月額

全体平均:5万6252円

男性平均:5万9040円・女性平均:5万4112円

 

次に、会社員などが受け取る厚生年金の平均受給額を見ていきます。

【厚生年金保険(第1号)】平均年金月額

全体平均:14万4366円

男子平均:16万4742円・女子平均:10万3808円

 

国民年金は性別による差はほとんどありませんが、全体的に受給額が少ないですね。一方、厚生年金は性別による差が大きいことがわかります。

厚生年金は現役時代に納めた保険料が、年金加入期間とともに受取額に反映されます。よって、男女差・個人差が大きくなるのです。