標準世帯の年金月額はどのくらい?【夫婦・シングル】
ここからは「世帯の年金額」について見ていきます。ちなみに、2021年度のモデル年金は夫婦で22万496円。
ただし、このモデル年金は、40年間「夫が平均的な収入で働き、妻が専業主婦」だった世帯が受け取る年金の給付水準です。
いまどきのシニア世代が現役時代だったころは「標準的な」世帯形態といえますが、イマドキの「標準」からは乖離している感がありますね。
共働き夫婦やシングル世帯が増えるいま。男女がそれぞれの平均年金額受け取ることを前提として、世帯単位で「標準的な受給額」をつかんでいきましょう。
シングル世帯・夫婦世帯に分け、8つのパターンを想定して比較します。
シングル世帯のひと月の平均年金受給額
- ① 男性:厚生年金:16万4742円
- ② 女性:厚生年金:10万3808円
- ③ 男性:国民年金:5万9040円
- ④ 女性:国民年金:5万4112円
夫婦世帯のひと月の平均年金受給額
- ⑤ 夫婦ともに厚生年金:26万8550円(夫:16万4742円+妻:10万3808円)
- ⑥ 夫が厚生年金+妻が国民年金:21万8854円(夫:16万4742円+妻:5万4112円)
- ⑦ 夫が国民年金+妻が厚生年金:16万2848円(夫:5万9040円+妻:10万3808円)
- ⑧夫婦ともに国民年金:11万3152円(夫:5万9040円+妻:5万4112円)
※厚生年金の受給額には基礎年金(国民年金)が含まれています。
男女それぞれの「平均年金月額」に基づいて単純計算したものですが、世帯構成・夫婦の働き方しだいで、世帯の年金収入に大きな差が出るのです。
国民年金だけを受給するケース、特にシングル世帯であればより丁寧に老後の対策を進めていく必要があるでしょう。
厚生年金を受け取る世帯は、国民年金に比べて手厚い受給額が期待できるでしょう。年金だけで老後は安心できる世帯は決して多数派ではないはずです。