年代別つみたてNISAの出口戦略

つみたてNISAは約20年間の非課税期間終了後には、自動的に課税口座(特定口座・一般口座)へ移し替えられます。この際、仮に2018年に投資した40万円が2037年に含み益を含め90万円となっているなら、課税口座へは取得価格90万円の投資信託とされます。

こうして非課税期間終了後に課税口座へと移し替えられた後、どのような行動を取るのがよいのでしょうか。そのまま投資を続けるか、売却して現金化するかといった選択肢がありますが、選択できる答えは年代によって異なります。

30~50代は課税口座で再投資

2022年に20才で積立した投資信託は、2041年39才で非課税期間が終了します。非課税期間終了時点で30~50代であるなら、そのまま移し替えられた課税口座で運用を続けるといいでしょう。仮に40万円を20年間、年利3%で運用できれば、最終的には約72万円まで増加。また非課税期間中に発生した約32万円の利益に税金はかかりません。

さらに、課税口座に移された後も72万円を年利3%で運用できれば、20年後には約130万円。約58万円の利益に対し約12万円が課税されても、手元には118万円が残ります。

投資信託は長期間安定した運用を行うことで、大きな利益が生まれます。つみたてNISAの非課税期間が終了した時点で十分な収入を得られる年齢なら、そのまま運用を続けるのがよいでしょう。