2021年12月15日に日本証券業協会が発表した、証券投資に関する全国調査(調査結果概要)によると、証券投資全般のイメージは「難しい」「ギャンブルのようなもの」「なんとなく怖い」「お金持ちがやるもの」など、ネガティブな印象をもった方が多い結果でした。
この調査結果が示すとおり、「投資」が「身近な存在ではない」という人の方が多いのが日本の現状と言えるのかもしれません。
私は以前、生命保険会社に勤務し、数多くのお客さまからお金の相談を受けてきました。その経験もふまえ、40~50代の預貯金・投資事情(※編集部注)を紐解きながら、お金の備え方についてお話をしていきたいと思います。
【※参考記事】50歳を超えてから「月30万円の不労所得」を作る4つの方法
40代から50代で「貯蓄平均」は1.7倍に
さっそく、金融広報中央委員会が公表する「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」の結果から、40歳代・50歳代の「二人以上世帯」の貯蓄事情を見ていきます。
40歳代→50歳代「みんなの貯蓄額はどう動く?」
- 金融資産非保有:13.5%→13.3%
- 100万円未満:8.7%→6.4%
- 100~200万円未満:6.5%→5.3%
- 200~300万円未満:7.3%→5.3%
- 300~400万円未満:5.1%→2.8%
- 400~500万円未満:5.4%→3.4%
- 500~700万円未満:8.7%→8.3%
- 700~1000万円未満:9.0%→9.2%
- 1000~1500万円未満:12.7%→11.7%
- 1500~2000万円未満:7.3%→5.7%
- 2000~3000万円未満:5.1%→10.8%
- 3000万円以上:7.6%→13.8%
- 無回答:3.1%→3.9%
平均:1012万円→1684万円
中央値:520万→800万円
平均値は、上位の大きな数値に全体の数値が影響を受けてしまうため、中央値のほうがより実態を反映しているといわれています。
40代から50代にかけて、金融資産保有額の中央値は1.5倍、平均は1.7倍に増えていますね。
次は、貯蓄の内訳を、各年代の平均額をもとに見ていきましょう。