学力差が出始める学年、勉強につまづきやすい学年…と、負の側面がなにかと強調されがちな小学4年生。「小4の壁」「10歳の壁」などと呼ばれ、小学生の子どもを持つ保護者なら一度は耳にする言葉です。
しかし、見方を変えれば、小学4年生は学力を伸ばし自信をつけさせることができる学年でもあります。今回は、小学4年という学年を乗り越え、それ以降の成長につなげるきっかけの年にするには具体的に何をしていけば良いのか、何が必要なのか考えていきます。
学力グループが固定されていく
小学4年生というと、地域や学校によっては学童保育が終了する学年であったり、反抗期に突入するなど、親にとっては色々と悩みが増えていく学年です。
心理面でも、他者との違いを強く意識するようになり、子どもから徐々に大人への階段を上り始める年頃。個人差はありますが、それまでの「子どもらしさ」が薄れて、親など周囲の大人とぶつかることも多くなります。
一方、学校では小数など、ぱっと見てすぐに答えを導き出せない単元を学ぶようになります。抽象的な学問に触れることに自分の心の変化も加わり、将来に対して不安を覚えたり、優秀なクラスメイトに対して劣等感を抱いたりする子も出てきます。
自信を持てない子は今まで以上に「勉強が得意ではない」と感じるようになり、やる気が出てこなくなる。その一方で、低学年の頃からコツコツ真面目に勉強してきた子には、クラスメイトの苦戦を尻目にテストで高得点を連発する子も出てくる。