小学4年生を境に学力差が目立つようになるのは、決して学習内容の難易度が上がるという理由だけで片づけられません。精神面での成長と勉強内容のレベルアップが絡み合う学年が小学4年生に当たり、伸びる子と伸び悩む子の差が目立つようになってくるのです。
飛躍の学年にするには
ただ、多くの親にとって「悩みの学年」である小学4年生も、何か特別な魔法がなければ全員脱落してしまうというほど厳しいものではありません。では、小4を飛躍の学年にするには、どうすれば良いのでしょうか。
まず、子ども自身に一つでも得意なことがあれば、それが大きな自信となり、難題に直面しても乗り越えられる原動力となります。
「得意なこと」は勉強に限定せず、図工や体育、または人前で話すのが得意など、どんなことでも構いません。何か他の人より秀でているものがあれば、物事をポジティブに考え、困難に立ち向かえる強さを伸ばすことができます。
得意なことが勉強以外だと、親から「こんなことができても…」と一蹴されることもありますが、無視したりけなしたりするような言動をせず、子どもの得意なことを認め、理解するようにしましょう。そういった親の姿勢が、小学4年の壁を乗り越えるサポートになります。
それに加えに、やはり重要となってくるのは勉強です。何時間も勉強を無理強いさせる教育虐待は論外ですが、基本的な学力は必須。日頃から、習った漢字をしっかり書けるよう、また四則計算でミスをしないように基本問題を繰り返す。こうして基礎固めをする地道な努力は小学4年生以降に実を結ぶので、軽視してはいけません。