年が明けて2022年10月にはパートの社会保険適用が拡大されます。今までも従業員数501人以上の企業に勤め、一定要件を満たしたパートの方は社会保険に加入できました。これが来秋には、従業員数101人以上へと拡大されます。
2016年よりはじまった、パートの社会保険適用の拡大。働く主婦が気になるのが「年収の壁」でしょう。所得税や配偶者控除などを気にして、働き方をセーブしている方もいます。
『しゅふJOB総研』が2021年3月24日(水)~2021年3月31日(水)にビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』に登録している働く主婦・主夫655名に行った「扶養枠と時給」に関するアンケート調査によると、時給換算で「1500円以上」なら扶養枠を外して働こうと思える方は24.6%でした(2021年6月21日公表)。
働く主婦・主夫の収入事情についてみながら、来年の改正ポイントも確認しましょう。
働く主婦・主夫、4割が「収入制限を気にしない」
同調査より、まずは働く主婦・主夫が希望している2021年の収入上限をみてみましょう。
金額別では、配偶者控除や夫の家族手当支給枠内である「年収103万円」を意識して働く方が31.0%でした。お子さんが小さくて働く時間が十分に取れない方は「年収103万円の壁」を気にして働く方も多いでしょう。
一方で、収入制限は気にしていないという意見が最も多く約4割です。「稼げるだけ稼ぎたい」と考えている方も一定数いると考えられます。
収入を増やすには、どうしても「働く時間」を増やす必要があります。しかし小さなお子さんを抱えているご家庭では、幼稚園や習い事の送迎等で働く時間を十分に取れないでしょう。「仕事と家事・育児の両立に体力が持たない」という声もあります。
家事・育児の両立と体力のためにも、「週3~4日、9~15時くらいまで」といった働き方を希望される方も多いのではないでしょうか。