さまざまな方法で貯蓄していこう
世帯年収600万円のご家庭のリアルなお財布事情を見てきました。住宅ローンや教育費の負担を考えると、貯蓄があっても安心しきれないと分かります。
子どもが大学を卒業すれば、教育費の負担がなくなるので貯蓄スピードも上がるでしょう。ご家庭によっては退職金も出ます。
ただ先ほどの老後2000万円問題の試算は介護費用などは含まれません。老後に旅行やリフォームをしたい、介護が必要になったら施設に入りたいなどと考える場合には、さらに別で用意する必要があります。
なかなか平均給与が上がらない今の日本では、貯蓄を増やすのも難しいものです。節約や資産運用などさまざまな手段を考え、早いうちから備えていきたいですね。
参考資料
- 厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況」
- 国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」
- 日本政策金融公庫「令和2年度教育費負担の実態調査結果(2020年10月30日発表)」
宮野 茉莉子