最近よく耳にする「FIRE」と言う言葉。気になっている人も多いのではないでしょうか。

FIREとは、「Financial Independence, Retire Early」の各単語の頭文字を取ったものです。直訳すると、「経済的な自立と早期リタイア」。ただ、早期リタイアといっても、経済的な自立を軸にさまざまなパターンがあるようです。

そこで今回は、実際にFIREした3人に聞いた、経済的自立のための資産形成法やお金との付き合い方をご紹介します。

節約+投資でFIREのための基礎を作る

現在はサイドFIREで生活している40代のAさん。サイドFIREとは、資産運用だけで暮らしていく費用をまかなうのではなく、副業などの勤労収入と合わせて生活するスタイルです。AさんはFIREという考えが広まる前に実質的にFIREし、その後時間を持てあましてサイドFIREに変更したと言います。

「もともとそんなにお金を使うタイプではなくて、貯金が趣味みたいなものだった。それに、仕事対しても『こんな生活をこれから40年以上続けるなんてゴメンだ』と思っていたので、貯金して早々に会社をやめようと心の中で決めていた。借り上げ社宅だったので、20代の頃も毎月10万円~20万円は貯金し、毎月の生活費は10万円以下だった」と話します。

30代になって会社から求められるものが変わってきたこともあり、『仕事中心の生活はいやだ。何としても40代で早期退職して悠々自適な暮らしをしたい』という気持ちが強くなったので、余計に貯金に力を入れた」と言います。

10年ほど前から株式投資を始めたAさん。「『今のペースで貯金だけしていたら65歳まで働くことになるかも』という焦りがあったので、投資への抵抗感はあまりなかった。そこから投資で資産を積み上げていって、アベノミクスで一層資産が増えた」と続けます。

「それでFIREをしたが、FIREしてやることがなくなるとそれはそれでつまらないので、今はゆるく友人の仕事を手伝うサイドFIREとして生活している」とのことでした。

Aさんの場合は若いときからずっと堅実に貯金をしてきたこと、途中で株式投資を取り入れ、アベノミクス相場にうまく乗れたことがポイントだったようです。