米国株投資を徹底して資産を積み上げる

著者がさまざまな個人投資家に話を聞く中で、早期にFIREしたという人の多くは「米国株投資をした」と言います。50代でFIREしたBさんも、米国株投資でFIREできたと話す一人です。

「正直、若い頃は株とか投資とかよくわからず、『投資=危ないモノ』って感じだった。一方で、当時の自分の職業柄、アメリカ経済についてはよく知っていて、まだまだポテンシャルがあるなと思ってもいた」と、もともとアメリカの成長性に魅力に感じていたのだそうです。

そこに、投資で儲かっているという友人の話を聞き、「自分もできるのでは?」と投資を始めたBさん。「日本とアメリカでは成長性に大きな差がある。それに、日本では100株からしか買えないから、1つの企業に資産が偏ってしまいリスク分散が十分ではない。しかも、数十万〜数百万円を出して買うほど魅力的に感じる企業が少ない」と言います。

「一方、アメリカ株は1株から買える。買いやすいことに加えて、同じ金額でも投資できる企業の数が違う。投資先のバリエーションを増やしつつ、リスク分散するためにも米国株企業に投資した方がいい」という方針から、米国株への投資を徹底しているのだそう。

「資産を短期トレード用と長期保有用に分けていて、長期保有用にはアメリカのETFをメインに買っている。ETFは毎月コンスタントに買い増ししていて、着実に資産が増えている。短期トレードでは個別銘柄の売買をしているが、上がりそうだったら期間が長くなっても保有する」と話します。

米国株への投資を徹底し、資産を積み上げたというBさんは、FIREした今は自由気ままに投資に関するブログを書いたり、メディアへの取材に応えたりしているようです。