2022年の大学入学共通テストは1月15日(土)、16日(日)。残り1ヶ月あまりとなり、受験生の皆さんは最後の追い込みの時期となりました。新型コロナウイルスの変異株オミクロン株の感染者が国内でも確認され、受験シーズンを前に心配される方も多いでしょう。
無事大学に合格すれば、各種手続きや高校の卒業式、新生活の準備に入学式と慌ただしい日々が始まります。その中で忘れてはならないのが「お金」のこと。教育費のなかでも大金となりやすい大学費用の支払いが始まりますね。
大学費用は入学金や受験料だけでなく、受験費用や受験の際の滞在費、また入学すれば通学費や仕送り費用などがかかります。大学の入学・在学にかかるリアルな費用を確認していきましょう。
受験~入学時にかかる入学費用の平均は?
大学入学時は入学金や授業料だけでなく、受験費用や受験の際の交通・宿泊費、また入学しなかった大学への入学納付金などがかかります。
受験から入学までにかかる費用について、日本政策金融公庫の「令和2年度『教育費負担の実態調査結果』」(2020年10月30日公表)より入学費用の平均額をそれぞれ確認しましょう。
国公立大学
- 学校納付金:31万6000円
- 受験費用:30万5000円
- 入学しなかった学校への入学納付金:14万8000円
合計:77万円
私立大学(文系)
- 学校納付金:50万3000円
- 受験費用:35万5000円
- 入学しなかった学校への入学納付金:9万3000円
合計:95万1000万円
私立大学(理系)
- 学校納付金:51万9000円
- 受験費用:31万9000円
- 入学しなかった学校への入学納付金:10万5000円
合計:94万2000万円
※「受験費用」とは、受験したすべての学校・学部にかかるもの。受験料や受験のための交通費・宿泊費。
※「学校納付金」とは、入学金、寄付金、学校債など、入学時に学校に支払った費用
国公立大学で77万円、私立大学で約95万円もの費用がかかります。
なかには奨学金を借りるご家庭もあるでしょう。独立行政法人 日本学生支援機構の「平成30年度学生生活調査」によれば、大学(昼間部)で奨学金を借りている人は47.5%です。
注意したいのが、多くの場合、奨学金の支給は授業開始後にはじまることです。上記のような受験から入学にかかる費用については、前もってご家庭で準備しましょう。
これ以外にも、お子さんがアパートに住む場合はアパートの初期費用や家電・家具などの購入、引っ越し費用などが必要です。先ほどの日本政策金融公庫の調査によると、自宅外通学をはじめる費用(アパートの敷金や家財道具の購入費など)は入学者1人当たり平均39万3000円です。