Q1. 第1志望校はどう決めればよいでしょうか?

私自身も中学受験を経験していて、その時は行きたい学校だけ受験をしていました。当時は同じ学校は一度しか受験することができないことが多く、それが当たり前だと思っていました。

ところが、現状、首都圏ですと一部の上位校を除いては何度も受験機会があり、受験校の組み合わせを考える必要があります。組み合わせは、日程と午前と午後の組み合わせで、非常に複雑です。本音を言えば、いいのか、悪いのかというところですね。

問題なのが、第一志望校に合格するのが余裕だ、ほぼ確実という場合を除いて、つまりその学校を第一志望としている8割くらいの人が「第1志望校に落ちたとき」をメインシナリオとして考えて出願校を決める必要があります。

受験当日は、子どもは第一志望校を受験するということで、相当気合が入っていますから、そこで不合格となってしまうと、そのあとの気持ちの巻き返しができないで、結果実力を発揮できずに終わってしまうということもあります。これが一番最悪なパターンです。親としては、これはどうしても避けたい状況です。

どの家庭にも必ず第一志望校というのはあるとは思いますが、子供を気負わさないために、「受験する学校はすべて第一志望校」という思い込みも大事かと思います。

試験そのものは短距離走のようなものですが、受験初日から合格発表までは場合によってはマラソンのようなものと考えるのがいいかも知れません。