こうしてみると、最大の非課税投資枠を考えるのではなく、現実的に自分が1年間に投資に充てられる金額と投資したい商品からバランスよく選ぶほうがおトクと言えそうです。制度自体の最大非課税投資枠を考えるのではなく、より自分にフィットした制度を選ぶといいでしょう。

非課税投資枠を最大に使う方法もある

投資信託だけでなく、株式投資もやってみたい。それに非課税投資枠をすべて使えるだけの経済的な余裕がある。そういう方には、非課税投資枠を最大化する方法もあります。

たとえば、2021年から現行制度が続く2023年までは、NISAの投資枠120万円(120万円×3年=360万円)を活用し、2024年から2028年まではリニューアル後のNISAの投資枠122万円を活用します(122万円×5年)。

そして2029年から2042年まではリニューアル後のつみたてNISAを活用すると(40万円×14年)、合計1530万円という非課税投資枠を利用することができます。

自分にフィットする制度を選ぶことも大事ですし、経済的に投資に回すお金が十分にあるのなら、NISAとつみたてNISAを順番に活用して非課税投資枠の最大化を図るのもいいでしょう。

おわりに

NISAとつみたてNISA、制度自体の非課税投資最大金額で選ぶのは簡単ですが、その全額を使い切れるとも限りません。自分の投資スタイルや投資に回せる金額を考慮して、どちらを使うか選ぶようにしてくださいね。

大塚 ちえ