NISAとつみたてNISAの大きな違い

NISAは株式にも投資ができますが、つみたてNISAの対象商品は投資信託のみ。しかも、つみたてNISAで投資できる投資信託は一定の条件を満たしたものに限られます。

NISAとつみたてNISAの併用はできず、どちらか一方を選択する必要があります。ただし、1年単位で、つみたてNISAからNISAへ、もしくはNISAからつみたてNISAへ変更することもできます。

また、NISAやつみたてNISAの投資額は1月から12月までの1年間で上限が決められており、NISAは120万円、つみたてNISAは40万円が上限額となっています。

以上のポイントを押さえたうえで、2024年からリニューアルされるNISAの制度の内容を見ていきましょう。

NISAは2024年から「2階建て」に

2024年からのNISAとつみたてNISAの変更点は以下の通りです。

NISA

NISAの新しい制度はいわゆる2階建ての構造になっています。1階部分は、投資対象を低リスクな投資信託等に限定した積立枠となっており、2階部分は上場株式やETF、REITといった株式投資ができる枠になっています。

1階部分で購入できるのは、つみたてNISAで対象となっている商品で、1階部分を少額であっても利用してからでないと2階部分を使った投資ができない仕組みになっているのがポイントです※。

年間投資額の上限は、1階部分が20万円、2階部分が102万円の総額122万円。また、口座開設可能期間が2028年まで5年延長されます。

※2023年までにNISA口座を開いている場合や投資経験者は、1階部分を利用せず、2階部分のみを利用することも可能。