確定申告と年末調整の違いは?

確定申告は、主に自営業やフリーランスの方が対象です。
毎年2月15日から3月15日の間に原則前年の所得をまとめて申告し、一括か分割で税金を納める方法です。

毎月の給与から税金が天引きされず、毎年まとめて申告が必要なため、年末調整と比べて手間は掛かります。

その一方、年末調整と違って経費を計上できる範囲が広いなど、メリットもあります。

最近は、働き方も多種多様になってきており、会社員を辞めてフリーランス等に転身する方も増えています。「同じ収入でも会社員より税金面でお得だから」という理由でフリーランスになる決断する人もいるようです。

年末調整は、毎月の給与から引かれた税金の過不足を、実際の収入が分かる1年の終わりの時点で調整する作業です。

個々の所得税は企業が代わりに納税しており、毎月天引きされる税金額はあくまで概算値です。この概算値を実際の数値に調整するために毎年、年末調整を行うのです。

年末調整は、各個人としては毎年年末に控除証明書を出せば1年の税金処理が終わるので作業としてはかなり楽ですが、確定申告に比べると税金対策ができる範囲は限られてしまいます。

ただ、不動産投資をしている人や、年間で20万円以上の副業をしている人は会社員であっても確定申告が必要です。
確定申告が必要になる方の場合、節税対策ができる範囲は多少広がる一方、税金を想定よりも多く支払う必要がある可能性もあるので気を付けましょう。