野球では日本シリーズが、サッカーでは天皇杯が佳境に入っています。
プロ野球選手やサッカー選手の平均的な引退年齢は、20歳代後半。
そんななか、プロ野球の最年長選手は中日の山本昌選手で50歳。一方でサッカーでは、カズこと三浦知良選手で54歳となります。さらに、プロサッカーの選手の最高年齢はエジプトのエジディン・バハデル選手で74歳と、驚きの記録です。
こういったプロのスポーツ選手と違って、働く世帯であるサラリーマンの引退年齢(=定年)は、現状、多くの場合60代ですね。それまでは「現役生活」となるわけです。
では、現役で働く世帯の貯蓄や住宅ローン残高はどのくらいあるのでしょうか。なかなか同僚や友人に聞けない「財政事情」部分を、今回は確認していきましょう。
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【年齢別】働く世帯の貯蓄事情をみよう
貯蓄については、総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)2020年平均結果の概要」を参考にします。
世帯主の年齢階級別「貯蓄現在高」
平均:1791万円
- 40歳未満:708万円
- 40~49歳:1081万円
- 50~59歳:1703万円
- 60~69歳:2384万円
- 70歳以上:2259万円
うち勤労者世帯の貯蓄(平均)現在高は1378万円(中央値826万円)となります。
貯蓄(平均)現在高は、2011年の1233万円と比べ150万円近く増加しています。
貯蓄現在高の内訳は以下のとおりです。
種類別貯蓄現在高(二人以上の勤労者世帯)
合計:1378万円
- 通貨性預貯金:472万円
- 定期性預貯金:393万円
- 生命保険など:305万円
- 有価証券:159万円
- 金融機関外:48万円
また、年収が高くなるにつれ、おのずと貯蓄現在高も増えます。次のデータを見てみましょう。
【年収階級別と貯蓄現在高】(二人以上の世帯のうち勤労者世帯)
- 第Ⅰ階級(平均年収354万円)⇒貯蓄848万円
- 第Ⅱ階級(平均年収532万円)⇒貯蓄931万円
- 第Ⅲ階級(平均年収681万円)⇒貯蓄1245万円
- 第Ⅳ階級(平均年収862万円)⇒貯蓄1552万円
- 第Ⅴ階級(平均年収1269万円)⇒貯蓄2315万円