劇場版「きのう何食べた?」(よしながふみさん原作)が11月3日公開となりました。

内野聖陽さん演じるシロさんと、西島秀俊さんが演じるケンジが織りなすハートフルコメディは、男女問わず多くのファンの心をつかみます。

コロナ禍のこんなご時世だからこそ、大切な人と丁寧な暮らしをしていきたいものです。

「人生100年時代」となれば、人生の1/3が老後生活に。そこで気になるのが、セカンドライフを支える柱となる「年金」。人生の円熟期を豊かに過ごすためには、やはりお金も必要です。

今回は、会社員が受け取る厚生年金の受給額事情を見ていきます。平均額に近い「15万円以上」を受給できているのは全体の何割程度の人でしょうか。男女別に比較してみます。

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「年金のしくみ」を復習!

まず、日本の年金制度の基本を整理しましょう。

現役時代に加入する年金制度によって、老後に受け取る年金も変わります。

  • 1階部分「国民年金(基礎年金)」:日本に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務
  • 2階部分「厚生年金」:公務員や会社員などが「国民年金」に上乗せして加入

老後に受け取る年金は以下の通りです。

  • 「国民年金」だけに加入している場合・・・「老齢基礎年金」
  • 「厚生年金」に加入していた場合・・・「老齢基礎年金」+「老齢厚生年金」

国民年金(基礎年金)「ひと月いくら」受け取れるのか

ここからは厚生労働省年金局「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業年報」を参考に、年金受給額を詳しく見ていきます。先に1階部分にあたる「国民年金(基礎年金)」を見ていきます。

国民年金・平均年金月額

全体平均:5万5946円

  • 男性平均:5万8866円
  • 女性平均:5万3699円

平均額を見る限り、性別による差はわずかです。また、全体の受給額分布をみると、国民年金のボリュームゾーンは男女ともに「6万円~7万円未満」です。

次では会社員が受け取る「厚生年金」の受給額事情を見ていきます。