厚生年金「ひとりで月15万円超の人」男女別比較
今度は厚生年金の受給額分布を「男女別」にみていきます。
厚生年金保険(第1号)【男子】年金月額階級別老齢年金受給権者数
~5万円未満:15万977人(1.4%)・5万円~10万円未満:97万6724人(9.2%)
10万円~15万円未満:261万3866人(24.5%)・15万円~20万円未満:436万9884人(41.0%)
20万円~25万円未満:224万9128人(21.1%)・25万円~30万円未満:28万8776人(2.7%)
30万円以上:1万7626人(0.2%)厚生年金保険(第1号)【女子】年金月額階級別老齢年金受給権者数
~5万円未満:31万5100人(5.9%)・5万円~10万円未満:234万1321人(44.0%)
10万円~15万円未満:218万2510人(41.0%)・15万円~20万円未満:41万2963人(7.8%)
20万円~25万円未満:6万3539人(1.2%)・25万円~30万円未満:4166人(0.1%)
30万円以上:379人(0.0%)
男女全体で見ると、厚生年金「ひとりで月15万円超」は46.3%でしたが、男女別に見ると差が大きいです。
男性の場合、15万円以上受給しているのは65%ですが、女性は9.1%しかいません。
男性だけをみると、厚生年金をひと月15万円以上受給する人は「多数派」といえそうです。しかし、男女全体や、女性のみに絞った場合は、決して多くはないことが分かります。
厚生年金の場合、現役時代に収入に応じた年金保険料を納め、それが老後の受給額を左右します。それが個人差・男女差に繋がります。
女性はライフスタイルの変化(出産・育児など)に合わせ、働き方や仕事のペースを考え直すケースが多いです。これが男女差の背景の一つであることは確かでしょう。