60代から先は「どんな不安」が増えるのか

ここで、セコム株式会社が2021年9月に公表した「老後の不安に関する意識調査(※)」の結果に目を向けます。

※2021年9月公表、対象は20~60歳以上の男女500名

ここでは老後の不安として、

  • 第1位:病気やケガなどの健康不安(全体の80.4%)
  • 第2位:経済的な負担に関する不安(全体の66.6%)
  • 第3位:介護に関する不安(全体の51.3%)

が挙げられました。次では、この3つの項目と「お金」について触れていきます。

「健康不安」とお金の関係

生命保険文化センターの調査によると、「万が一」の主な原因、つまり死因は「悪性新生物、心疾患、脳血管疾患」の順となります。

公益社団法人全日本病院協会の医療費(年代別-急性期グループ-2020年度年間集計)を参考にすると、その治療(急性期)にかかる1入院費用は以下のとおりです。

60歳代の医療費(急性期・入院1回あたり)

  • 胃の悪性新生物:85万9805円
  • 急性心筋梗塞:174万8567円
  • 脳梗塞:175万5354円
  • 大腿骨頸部骨折:192万3450円