早いもので、街角には既にクリスマスムードが出てきましたね。そんななか、年末商戦の皮切りとなるのが「ブラックフライデー」。ブラックフライデーは、11月の第4木曜日(感謝祭)の翌日にあたる日をさします。

日本でブラックフライデーのセールがスタートしたのは2016年ですが、ルーツは1960年代初頭のアメリカです。

その名付け親は、実はフィラデルフィアの警察。人が外にあふれて仕事が増えるために「真っ暗な金曜日」と呼んだことがきっかけとされており、最初は不快感を表す言葉でした。

ちょっと意外ですね。そこから転じて「小売業者が儲かって黒字になる」という、意味合いとして現在は認知されています。

ところでモノを買うにはお金が要りますよね。サービスを購入するにしてもお金がかかります。

豊かな老後を過ごすためには大きなお金が必要となりますが、これから本格的な老後を迎えようとする60代世帯の貯蓄事情はどうなのでしょうか。詳しく見ていきます。

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60代世帯の貯蓄「平均・中央値」はどのくらい?

さっそく今の60代の貯蓄事情をみてみましょう。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」を参考にします。

60代・二人以上世帯「金融資産保有額分布」

(金融資産を保有していない世帯を含む)

平均:1745万円
中央値:875万円


 

60代・二人以上世帯「金融資産保有額分布」

(金融資産保有世帯のみ)

平均:2154万円
中央値:1465万円

 

金融資産保有世帯のみの中央値は、金融資産未保有世帯を含んだ全体の約1.7倍となっています。現役の頃から給与以外での資産づくり(=資産運用)をされてきた差によるところが大きいと考えられます。