2021年も残り1カ月と少し。1年を振り返り、「今年は思ったより貯金できなかった」なんて溜め息をつかれている方もいるのではないでしょうか。
貯金の代表的な方法として、「給与天引き」と「ボーナス一括貯金」があります。毎月コツコツと貯まっていく給与天引きと、まとまった金額が貯まるボーナス一括貯金。どちらの方がよりお金が貯まりやすいのでしょうか。
今回はファイナンシャルプランナー(FP)の資格をお持ちで、マネイロで資産運用のアドバイスをしている柴又順平さんに、メリット・デメリットやそれぞれ向いている人はどういう人かお話をうかがいました。
Q. 「給与天引き」で貯金をするメリットとデメリットを教えてください。
給与天引きのメリットは、天引きされることで自動的に貯金できる点です。給与は天引き後の金額が入金されますので、しっかりと貯蓄することができます。
反対にデメリットは、天引き後の金額内で毎月の生活費をやりくりする必要があることでしょう。残った金額以上の出費がある場合、いくら天引きをしても貯蓄は増えません。毎月の生活費が赤字にならないよう、「いくら貯金するか」はじっくり考えましょう。
給与天引きで有名なものとして、福利厚生の一環である「財形貯蓄」があります。財形貯蓄には、「一般財形貯蓄・財形年金貯蓄・財形住宅貯蓄」があります。特に、財形年金貯蓄と財形住宅貯蓄を合わせて元利合計550万円までは、その金額に対する利子は非課税となります。