確定拠出年金の制度ができて20年。確定拠出型年金は、自分が拠出した掛金を自分で運用して資産を形成するもので、60歳になるまで掛金を拠出し、原則60歳以降に給付金を受け取ることができる仕組みです。

確定拠出型年金には企業型と個人型(iDeCo)の2種類があります。2021年9月末時点のiDeCoの加入者は約217万人で、2019年3月末の121万人から2年半で100万人近く増加。ただし、企業型の加入者数が約750万人(2021年3月末時点)であるのと比べると、iDeCoの加入者はまだまだ少ないのが現状です。

では、iDeCoにはどんな人が加入し、毎月どのくらいの掛金を拠出しているのでしょうか。国民年金基金連合会の「iDeCo(確定拠出型年金)の制度の概況」(令和3年3月末現在)から見てみましょう。

iDeCoにはどんな人が加入している?

まず、iDeCo加入者の男女別・加入者種別・年齢階層別のデータは、以下の通りです。

男女比は、おおよそ6:4

  • 男性:115.3万人(59.5%)
  • 女性:78.6万人(40.5%)

男女別では、男性加入者115.3万人に対して女性の加入者は78.6万人と、男性の加入者の方が多くなっています。

加入者の大半はサラリーマンや公務員

  • 第1号加入者:21.7万人(11.2%)
  • 第2号加入者:164.8万人(85.0%)
  • 第3号加入者:7.5万人(3.8%)

加入者種別では、第2号加入者(サラリーマンや公務員など、厚生年金や共済組合に加入する人)が85.0%と大部分を占めており、第1号加入者(自営業者・農業者とその家族、学生、無職の人など第2号、第3号でない人)が1割強。

第3号加入者(厚生年金や共済組合に加入する第2号加入者に扶養されている配偶者)にいたっては3.8%と、圧倒的に第2号加入者の加入率が高くなっています。