厚生年金受給額は収入に左右される

厚生年金額に男女差がある理由は、年金保険料の算出方法にあります。国民年金保険料は全国民一律ですが、厚生年金は収入に応じた保険料を納めるのです。

具体的には4~6月の報酬をもとに報酬月額を決定し、その報酬月額に応じて32段階に区分された等級に該当する保険料を納めます。

女性は結婚や出産のタイミングで退職したり、非正規雇用に転換したりすることが多いため、収入の低さが将来の年金額に影響が出やすいのです。今回の調査は現在受給している人の平均なので、共働きが少なかった今のシニア世代では男女差が顕著に表れたと考えられます。

実際に将来年金がいくら受け取れるかの目安は、ねんきん定期便などを確認して把握しておきましょう。