東京の子どもがいる世帯、「年収1000万円以上」の割合は?

それでは、都道府県別で見たときに年収が1000万円程度ある地域はあるのでしょうか。

総務省統計局の「家計調査(貯蓄・負債編)詳細結果表(2020年(令和2年))」によると、都道府県別の勤労者世帯の年間収入で最も高いのは東京都区部で957万円でした。

実際に、東京の子どものいる世帯で年収1000万円以上の割合をみてみましょう。

2018年10月31日に公表された、小学生までの子どもを養育する3318世帯と、20歳未満の子どもを養育するひとり親543世帯を合わせた3861世帯(その父母7179人と子ども6762人)に調査した「平成29年度 東京都福祉保健基礎調査『東京の子供と家庭』」より、東京の子育て世帯の世帯年収をみていきます。

世帯(3861世帯)の年間収入

  • 収入なし:0.8%
  • 100万円未満:1.1%
  • 100~200万円未満:3.7%
  • 200~300万円未満:5.3%
  • 300~400万円未満:7.6%
  • 400~500万円未満:9.5%
  • 500~600万円未満:13.3%
  • 600~800万円未満:20.2%
  • 800~1000万円未満:14.1%
  • 1000~1200万円未満:10.4%
  • 1200~1500万円未満:5.9%
  • 1500万円以上:4.9%
  • 無回答:3.2%

東京に限れば、年収1000万円を超える世帯は21.2%と約2割。最も多い年収帯は「600~800万円未満」でした。

ちなみに同調査の平均年齢は男性40.5歳、女性39.2歳。子どもの人数は2人が44.9%で最も高く、次に1人が41.2%です。

やはり東京では世帯年収が高い結果になりましたが、年収が高い分、生活コストも高いと考えられます。生活水準が高く、また住宅や教育にかける費用も惜しまないとなると、想像していたよりも生活が厳しいと感じる世帯もいるでしょう。

上記の年収は世帯年収になります。共働きの割合や世帯別の年収も見ていきましょう。