厚生年金に加入するメリット
手取り額が減るのは懸念ポイントですが、一方で厚生年金は会社が保険料を半分負担してくれるメリットがあります。また厚生年金には遺族年金や障害年金など、保障の機能があるのも忘れてはいけません。このような保障機能を重視するのであれば、あわせて健康保険への加入も検討してみましょう。
現在配偶者の保険の扶養に入っている場合、自分で健康保険に入ればさらに手取り額は減ってしまいます。しかしその分、傷病手当金や出産手当金などの制度対象になります。長い目で見れば、いろいろなリスクに備える一つの選択肢となるでしょう。
厚生年金への加入以外で老後資金を増やす方法
厚生年金へ加入する以外にも、資産運用により老後の資金を増やす方法があります。一般的に投資にはリスクがつきものですが、政府が後押しするつみたてNISAやiDeCoなどを活用すれば、低リスクで運用でき、さらに税金が優遇されるメリットも。
投資などで得た運用益には通常20.315%の税金がかかりますが、つみたてNISAやiDeCoは非課税になります。さらにiDeCoは掛け金が所得控除の対象になるため、節税メリットが高いのです。
いくらなら掛け金を捻出できるかは、家計との相談になります。情報収集には、オンラインのマネーセミナーなどを利用してみるのもよいでしょう。時間を味方につけて、早めに情報収集をはじめてみてくださいね。
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参考資料
- 厚生労働省「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「令和3年4月分からの年金額等について」
- 公益財団法人生命保険文化センター「老後の生活費はいくらくらい必要と考える?」
- 日本年金機構「令和4年10月からの短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用の拡大」
LIMO編集部