春は新生活のスタートシーズン。就職や進学をきっかけに、マイカーの購入を検討し始める人も多いのではないでしょうか。

しかし、車両価格の高騰なども相まって、初めての車選びは経済的なハードルが高いのも事実です。

そんなとき頼りになるのが「親」という方も多いと思いますが、実際に世の中の親たちはどの程度子どもの車購入に関わっているのでしょうか。

そこで今回は、Z世代のマイカー購入における資金援助の実態や、親が子どもの車選びで最も重視するポイントについて紐解いていきます。

1. 【新社会人・新入学】マイカー購入の実態とは

株式会社KINTOが実施した「新社会人・新入学に向けた「Z世代の子どものクルマ購入/契約」に関する親の意識調査」を見ていきましょう。

1.1 調査概要

  • 調査名称:新社会人・新入学に向けた「Z世代の子どものクルマ購入/契約」に関する親の意識調査
  • 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
  • 調査期間:2025年12月15日〜同年12月16日
  • 有効回答:Z世代(18歳~25歳)の子どもを持ち、その子どもが初めてのクルマを3年以内に購入/契約した親307名

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

1.2 Z世代のマイカー所有はいつから?

Q2 お子様がはじめてマイカーを購入/契約した時の属性を教えてください。1/7

Q2 お子様がはじめてマイカーを購入/契約した時の属性を教えてください。

出所:株式会社KINTO「新社会人・新入学に向けた「Z世代の子どものクルマ購入/契約」に関する親の意識調査」(PRTIMES)

  • 社会人(正社員): 56.0%
  • 大学生・専門学校生: 23.1%
  • 高校生: 6.2%
  • 大学院生: 4.6%
  • 社会人(契約社員・派遣社員): 3.6%
  • 社会人(パート・アルバイト): 2.3%
  • その他: 2.0%
  • 答えられない: 2.3%

初めてマイカーを持つタイミングは、正社員として働き始める「社会人」が56.0%と過半数を占めています。「社会人(契約社員・派遣社員)」「社会人(パート・アルバイト)」を合わせると約6割となります。

一方で「大学生・専門学校生」が23.1%、「高校生」が6.2%というように、学生のうちからハンドルを握り始めるケースも少なくありません。

2. 約8割の親が購入費用をサポート

Q4 あなたは、お子様のマイカー購入/契約にかかる費用をサポートしましたか。2/7

Q4 あなたは、お子様のマイカー購入/契約にかかる費用をサポートしましたか。

出所:株式会社KINTO「新社会人・新入学に向けた「Z世代の子どものクルマ購入/契約」に関する親の意識調査」(PRTIMES)

Q4-2 あなた(親)は、お子様のマイカー購入/契約にかかる費用をサポートしましたか。3/7

Q4-2 あなた(親)は、お子様のマイカー購入/契約にかかる費用をサポートしましたか。

出所:株式会社KINTO「新社会人・新入学に向けた「Z世代の子どものクルマ購入/契約」に関する親の意識調査」(PRTIMES)

「あなたは、お子様のマイカー購入/契約にかかる費用をサポートしましたか」という問いに対して、次のような回答となりました。

  • サポートした: 79.6%
  • 費用の全額または一部を立て替えた(後日返済予定): 30.6%
  • 一部費用を援助した: 40.7%
  • 全額援助した: 6.2%
  • 援助していない: 8.5%
  • 答えられない: 1.0%

同居の有無による違いも見ていきましょう。

2.1 同居している場合 (n=229)

  • サポートしている: 86.0%
  • 費用の全額または一部を立て替えた(後日返済予定): 34.5%
  • 一部費用を援助した: 43.2%
  • 全額援助した: 8.3%
  • 援助していない: 13.5%
  • 答えられない: 0.4%

2.2 別居している場合 (n=74)

  • サポートしている: 62.2%
  • 費用の全額または一部を立て替えた(後日返済予定): 20.3%
  • 一部費用を援助した: 33.8%
  • 全額援助した: 8.1%
  • 援助していない: 37.8%

子どものマイカー購入にあたり、金銭的なサポートを行った親は全体の79.6%にのぼります。

その内訳は「一部費用を援助」が40.7%、「全額援助」が30.6%となっており、多くのZ世代が親の助けを得てカーライフをスタートさせています。

とくに同居している家庭では、別居している場合に比べてサポート率が高まる傾向にあり、日々の生活を支える足として親が積極的に投資している様子が窺えます。

3. 車選びの基準は「コスト」より「安全性」

Q8 お子様のマイカー選びで、あなたが特に重視した、もしくは重視してほしかった点は何ですか。4/7

Q8 お子様のマイカー選びで、あなたが特に重視した、もしくは重視してほしかった点は何ですか。

出所:株式会社KINTO「新社会人・新入学に向けた「Z世代の子どものクルマ購入/契約」に関する親の意識調査」(PRTIMES)

「お子様のマイカー選びで、あなたが特に重視した、もしくは重視してほしかった点は何ですか」という問いに対しては、次のような結果となりました。

3.1 マイカー選びで特に重視すること

  • 安全性能(衝突回避支援など): 39.4%
  • 維持費の総額(税金・保険料・メンテナンス費用など): 36.2%
  • 燃費: 35.8%
  • 車両価格/サブスク・リース利用料: 34.9%
  • メーカー・ブランド: 30.6%
  • サイズ・乗車定員: 20.2%
  • デザイン: 18.2%
  • 環境性能(ハイブリッド・電気自動車など): 13.4%
  • 乗り心地: 10.7%
  • 荷物の積載量・実用性: 10.1%
  • 将来の売却価格(リセールバリュー): 8.1%
  • その他: 0.3%
  • 特に重視した点はない: 14.3%

親が車選びで最も重視するポイントは、「安全性能」で39.4%となっています。

次いで「維持費」が36.2%、「燃費」が35.8%、「車両価格/サブスク・リース利用料」が34.9%といったコスト面の項目が続きました。

最近では低燃費の車の選択肢も増え、車両費の払い方も様々となってきていることから、これらも一定程度の関心があることがわかります。ただ、それ以上に安全について大切にしたいという気持ちがよくわかります。

子どもの初めてのマイカーだからこその想いだと言えるでしょう。

3.2 保険選びに求めることは「補償内容の充実」

Q13 親の立場から、お子様にマイカーの自動車保険で最も重視してほしかった点は何ですか。5/7

Q13 親の立場から、お子様にマイカーの自動車保険で最も重視してほしかった点は何ですか。

出所:株式会社KINTO「新社会人・新入学に向けた「Z世代の子どものクルマ購入/契約」に関する親の意識調査」(PRTIMES)

続いて「親の立場から、お子様にマイカーの自動車保険で最も重視してほしかった点は何ですか」の回答は次のとおりです。

  • 補償内容の充実: 40.7%
  • 保険料の安さ: 18.6%
  • 保険会社・代理店の信頼性: 17.6%
  • プランのわかりやすさ: 9.4%
  • 親の保険との連携(等級引継ぎなど): 6.2%
  • その他: 0.3%
  • 特に重視してほしかった点はない: 7.2%

保険選びにおいても約4割の親が「補償内容の充実」を求めており、わが子が万が一の事態に遭った際の備えを何よりも優先しています。

次点の「保険料の安さ」が18.6%であることからも、何よりも安心できる状態を作るべきだと考えていることがわかります。

これらの結果から、親にとってのマイカー支援は、単なる利便性の提供ではなく「安全への投資」という想いからの動きともいえるでしょう。

4. 期待よりも「事故への不安」が勝る親心

Q12 お子様がはじめてマイカーを持つことについて、率直な気持ちを教えてください。(上位8項目まで記載)6/7

Q12 お子様がはじめてマイカーを持つことについて、率直な気持ちを教えてください。(上位8項目まで記載)

出所:株式会社KINTO「新社会人・新入学に向けた「Z世代の子どものクルマ購入/契約」に関する親の意識調査」(PRTIMES)

お子様がはじめてマイカーを持つことについての、率直な気持ちも表れています。(上位8項目まで記載)

  • 事故を起こさないか心配: 61.2%
  • 交通違反をしないか心配: 33.2%
  • 運転技術が未熟なことへの心配: 30.3%
  • 購入/契約費用や維持費を払い続けられるか心配: 26.7%
  • 車検やメンテナンスなど車両管理ができるか心配: 25.1%
  • 大人・社会人としての自立や成長につながることを期待: 19.9%
  • 行動範囲の拡大による心配: 18.2%
  • 移動が便利になることによる生活の充実を期待: 15.6%

子どもがマイカーを持つことに対し、親が抱く率直な気持ちの第1位は「事故を起こさないか心配」で61.2%でした。

「交通違反」が33.2%、「運転技術の未熟さ」が30.3%というような懸念の声も多く、「大人・社会人としての自立や成長につながることを期待」という想いも持ちつつも、やはり心配が尽きないのが親の本音なのでしょう。

5. 若年運転者の事故リスク

一般原付以上運転者(第1当事者)の年齢層別免許保有者10万人当たりの交通事故件数の推移7/7

一般原付以上運転者(第1当事者)の年齢層別免許保有者10万人当たりの交通事故件数の推移

出所:警察庁交通局「道路の交通に関する統計 交通事故の発生状況」

警察庁が公表した「令和6年中の交通事故の発生状況」によれば、免許保有者数当たりの交通事故発生率は、若年層において突出して高いことがわかります。

具体的に、免許保有者10万人当たりの交通事故件数を年齢層別に見ると、全年齢の平均が328.7件であるのに対し、16〜19歳の層は976.3件と、平均の約3倍に達しています。

また、20〜24歳の層も551.0件となっており、他世代と比較しても非常に高い水準にあります。

万が一の際の被害を最小限に抑える「安全性能」や、万全の「補償内容」を第一に考える親の気持ちにも頷けますね。

6. まとめにかえて

調査から見えてきたのは、Z世代のマイカー購入を支える「深い親心」でした。

親は何よりも、子どもが安全に新生活を送れることを願っていることがわかります。

新しく車を手にした皆さんは、その一台に込められた「無事に帰ってきてほしい」という想いを忘れず、安全運転を心がけてくださいね。

参考資料

LIMO・U23編集部