フリーランス夫婦は約11万円【老齢年金】8つの受給パターン別平均額

フリーランス夫婦が「今から」始めたい、老後の準備

それでは、フリーランスの方はどのような方法で老後資金を増やしていけばいいのでしょうか。いくつか方法はありますが、ここでは2つご紹介していきます。

小規模企業共済制度は、国の機関である中小機構が運営する退職金制度です。小規模企業の経営者や役員、個人事業主などが加入できます。掛金は月7万円まで全額を所得控除でき、節税効果があります。また、急に事業資金が必要になった際に、掛金の範囲で低金利の貸付が利用できます。

一括受取りの場合は退職所得扱いに、分割受取りの場合は、公的年金等の雑所得扱いとなり、税制メリットもあります。

iDeCo（イデコ：個人型確定拠出年金）は私的年金制度です。申込み、掛金の拠出、運用まで、すべて自分で行なうのが特徴です。運用商品は「元本確保商品(定期預金・保険商品等)」と「投資信託」です。

iDeCoのメリットは、掛金全額が所得控除の対象となり、節税効果が見込める点。掛金は月額5000円から始められ、運用益は非課税です。フリーランス(自営業)の場合、掛金の上限は月6万8000万円です。

受け取り時は退職所得控除・公的年金等控除の対象になり、税金メリットもあります。ただし、60歳まで引き出しはできません。

「小規模企業共済」と「iDeCo」を併用した場合、最大で年間合計165万6000円の所得控除を受けられます。制度の特徴をしっかり理解し、どちらが自分に合っているか選んでいきましょう。最近、話題のiDeCoはオンラインセミナーを活用すると、効率よく情報収集できますよ。