1都3県の飲食店時短営業要請も全面解除され、少しずつ日常が戻ってきているのを実感されている方も多いと思います。

飲食店を始め、多くの方の働き方がこのコロナ禍で多様化しています。会社勤めの方の中には、就業スタイルの一つとして「フリーランス」を検討した方もいらっしゃるのでは?

フリーランスという響きには、収入や働き方も自分次第というイメージがあります。そして、老後の年金事情も、会社員とは大きく変わってきます。

今回はフリーランス夫婦が受け取る年金額を含め、働き方や家族構成によって異なる8つの老齢年金の受給パターンをみていきます。ご自身に近いパターンから、老後をイメージしてみましょう。フリーランスの方が知っておきたい、老後資金についても考えていきます。

【関連記事】厚生年金「ひと月25万円以上」受給する人の割合

【基礎年金or厚生年金】自分が受け取る年金はどちら?

日本の「老齢年金」は、1階部分の「国民年金(基礎年金)」と、国民年金に上乗せされる「厚生年金」の2階建てになっています。

加入する年金は、働き方によって異なります。

老後に受け取る年金も、人それぞれです。

国民年金(基礎年金)

日本国内に住むすべての20歳から60歳未満の人に加入義務があります。

保険料は収入に関係なく一律です。「保険料額(※1)=基本額1万7000円×保険料改定率」となり、40年間の保険料を納付すると、満額(※2)の「78万900円×改定率」が受け取れます。

◆2021年度の月額◆

※1 国民年金保険料:1万6610円
※2 国民年金(老齢基礎年金(満額)):6万5075円

納付期間が足りない場合は、その割合を満額から差引かれる仕組みです。フリーランスの方や専業主婦(夫)の方が受け取る公的年金は、こちらの国民年金のみになります。

厚生年金

会社員や公務員が加入します。保険料は収入によって決まります。受給できる年金額は加入期間と現役時代の収入によって決まります。