「年金に頼らない老後」を迎えるためには
働き盛りの現役世代のみなさんであれば、「公的年金」を土台にして、上乗せで「年金を作る」制度の活用も考えてみましょう。
iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)は近年、関心が高まっている国の税制優遇制度の一つです。自分で掛金を設定して、運用商品を選びます。掛金は全額所得控除の対象となるほか、運用益が非課税になるといった節税メリットがあります。(※属性ごとに掛金の上限があるほか、勤務先の年金制度によっては加入できない場合もあります)
つみたてNISAも税制優遇制度の一つ。投資信託をコツコツ積み立てて運用した利益が非課税になります。
まずは、国民年金機構の「ねんきんネット」で年金加入状況を確認し、将来の年金額をシミュレーションしてみましょう。同時に大切なのが、「自分の老後資金がどれくらい必要なのか」を把握しておくこと。
年金額では足りない部分を計算することで、これからいくら準備すればよいかがわかりますね。
老後の資金は一朝一夕で準備しきれるものではありません。日頃の節約・貯蓄はさることながら、「資産運用でお金を育てる」視点を持つのもよいでしょう。まずは情報収集から始めてみませんか?
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参考資料
- 金融審議会「市場ワーキング・グループ」(第21回)厚生労働省 提出資料「iDeCoを始めとした私的年金の現状と課題」
- 日本年金機構「国民年金保険料」
- 日本年金機構「令和3年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省「平成16年年金制度改正の概要」
- 厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業年報(令和元年版)」
- 日本年金機構「ねんきんネット」
西森 遥