どんな金融資産で老後にそなえているのか

60代の金融資産保有額の平均が1745万円だとわかりましたが、すべて現金というわけではありません。ここからは、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」をもとに、金融商品の内訳を見ていきましょう。

金融商品の種類(金融資産を保有していない世帯を含む)

金融資産保有額

1745万円

預貯金

959万円

金銭信託

5万円

生命保険

286万円

損害保険

39万円

個人年金保険

134万円

債券

45万円

株式

144万円

投資信託

96万円

財形貯蓄

27万円

その他金融商品

11万円

金融商品の種類(金融資産保有世帯のみ)

金融資産保有額

2154万円

預貯金

1184万円

金銭信託

6万円

生命保険

353万円

損害保険

49万円

個人年金保険

165万円

債券

56万円

株式

178万円

投資信託

118万円

財形貯蓄

33万円

その他金融商品

13万円

金融資産に占める預貯金の割合は、どちらも約55%です。また「株式」と「投資信託」および「その他の金融商品」が占める割合は、どちらも約14%と同じです。金融資産保有額に差が出る理由のひとつは、資産を運用する期間の差だと考えられます。