今年も残り2ヶ月を切りました。1年を振り返り、貯蓄や年末調整などお金のことについて考える方も多い時期でしょう。

年金のみでは生活できないと考えられる現代では、自分で老後資金の準備をすることになります。ただ仕事や育児に忙しい30代の方は、目の前の生活費や教育費・住宅ローンに精一杯で、なかなか老後まで考える機会もないでしょう。

老後資金の準備として有効なのがつみたてNISAやiDeco。今回は30代で子持ちの筆者が、つみたてNISAとiDecoの基本を踏まえた上で、どう使い分けるかをみていきます。

つみたてNISAをおさらい!

つみたてNISAは、少額からの長期・積立・分散投資を支援する非課税制度です。一定の条件を満たした投資信託などの中から、自分で商品を選び、毎月一定額を積み立てます。

通常、運用して出た利益には20.315%の税金がかかりますが、つみたてNISAは非課税になります。非課税枠は毎年40万円(月約3.3万円)までで、最長20年間。20年継続すると、最大800万円分が非課税です。

対象商品は、2021年10月25日時点で201銘柄。日経平均やダウなど、代表的な株価指数などに連動することを目指して運用するインデックス投信が中心です。販売手数料ゼロや信託報酬が一定水準以下など、コストの安い投資信託が多くなっています。

会社によっては100円から始められるところもあり、初心者の方でもはじめやすいでしょう。