カナダの調査会社であるコーポレートナイツ社が発表した「世界で最も持続可能な企業100社」で第1位を飾った仏電機メーカーのシュナイダーエレクトリック(以下、シュナイダー)。日本では馴染みのない方も多いかもしれませんが、今回はシュナイダーの2021年10月27日に発表された第3四半期の業績発表資料とともにESG戦略やSDGsへの取り組みについてまとめています。
「世界で最も持続可能な企業100社」の第1位に選ばれたシュナイダーのサステイナビリティ戦略とは
最近では企業活動の持続可能性について話題に上ることも多いですが、実際には事業活動とESGやSDGsのサステイナビリティとの内容を上手に関連付けて説明することは難しいと考える現場の方は多いのではないでしょうか。
今回は「世界で最も持続可能な企業」に選出されたシュナイダーのサステイナブル戦略について、同社の「Schneider Sustainability Impact 2021-2025 program」をもとにその内容についてみていきます。
6つの長期コミットメント
シュナイダーは以下のような6つの長期コミットメントを掲げています。
- 「クライメート・ポジティブ」な世界へのために行動する(Act for a climate positive world)
- 資源を効率的に活用する(Be efficient with resources)
- 信頼の原則に従って行動する(Live up to our principles of trust)
- 平等の機会を作る(Create equal opportunities)
- すべての世代の力を活用する(Harness the power of all generations)
- ローカルコミュニティに力を与える(Empower local communities)
そして、6つのそれぞれのコミットメントはSDGsでの関係するゴール(全部で17)とも結びつけられており、2025年までの目標とする数値とともに開示をされています。