「老後の資金」は、いつから貯める?

「還暦60代前後の貯蓄事情」として、50代から70代以上世帯の貯蓄額の動きにフォーカスしていきました。

住宅ローンや教育費が一段落ついた50代以降、貯蓄ペースをあげて「老後の資金」の準備をすればいいだろう、と考える家庭は多いでしょう。実は、かつては筆者(40代)もその一人でしたが、ちょっと後悔しています。

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親族の老いや看取りを一通り経験して、ようやく自分の老後についてもより具体的にイメージすることができました。もうちょっと若い時期から「老後の資金」を、預貯金以外の引き出しにくい方法で準備し始めておけばよかったな……なんて思います。その一つとして浮かぶのが資産運用、その中でも「積立投資」です。

「投資なんて一部のお金持ちがするものでは?」とイメージされている人もいらっしゃるかもしれませんね。実は、少額からの投資を後押しする国の制度が整いつつあるのをご存じでしょうか。「つみたてNISA」や「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)」などがまさにそれ。

資産運用は、運用期間を長くとればとるほど、リスクが軽減し、リターンが安定する傾向があります。若いうちにスタートすることで、複利のメリットを最大限に活かし、効率よくお金を育てていくことも可能です。

最適な金融商品や運用スタイルは人それぞれ異なります。まずは情報収集から始めてみましょう。

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