働き盛りの30〜40代は、収入に比例して支出も増えがちです。日々のやりくりだけでも必死になりますが、ふと気になるのが将来もらえる年金。今の働く世代は、将来年金だけで生活するのが難しくなるかもしれません。
退職後の生活費を考えると、早めに準備をはじめた方がいいでしょう。そのためには、将来もらえる年金、そして老後資金の準備方法を知る必要があります。夫婦世帯とおひとりさま世帯に分けて見ていきましょう。
【関連記事】50歳を超えてから「月30万円の不労所得」を作る4つの方法
全員がもらえる国民年金
20歳以上60歳未満の日本国民が必ず加入するのが、国民年金です。
この国民年金にプラスして、会社員や公務員は厚生年金を受給します。2階建てをイメージするとわかりやすいでしょう。
1/2
厚生労働省の「厚生年金保険・国民年金事業の概況 令和元年度」によると、国民年金(老齢基礎年金)の平均受給月額は、男性5万8866円、女性5万3699円です。年間ベースだと約65〜70万円。
自営業者やフリーランスは国民年金のみなので、少し心許なく感じる金額ではないでしょうか。
会社員や公務員が上乗せする厚生年金
次に年金の2階部分、会社員や公務員が上乗せして受給できる厚生年金を見ていきましょう。国民年金と違って加入月数や収入に左右されるため、個人差が大きいのが特徴だと言えます。
厚生労働省の「厚生年金保険・国民年金事業の概況 令和元年度」によると、平均受給月額は男性で16万4770円、女性で10万3159円でした。こちらは国民年金(老齢基礎年金)を含んだ金額です。
ライフステージの変化により働き方が変わりやすい女性は、男性よりも受給額が少ない傾向にあります。
2/2
先ほどの数字はあくまでも平均でしたが、こちらの図を見れば、月10万円未満の方も25万円以上の方もいることがわかります。
世帯の構成によって受給額は大きく変わる
年金受給額は、世帯の構成によっても変わります。男女別、年金種類別の目安を整理し、それをもとに夫婦世帯ではいくらになるかを見ていきましょう。
おひとりさま世帯の年金目安
一番高い男性の厚生年金でも、約16万円が平均です。年金だけで生活するのが不安な場合は、早めに老後資金の準備をする必要がありそうです。
夫婦世帯の年金目安
夫婦ともに厚生年金の世帯は26万円を超えるので、少し余裕が見られます。しかし夫が国民年金のみになると、妻が厚生年金でも約16万円。夫婦ともに国民年金になると、約11万円です。
妻が扶養内でパートをしている場合、厚生年金に加入できる可能性があります。厚生年金の加入条件が徐々に緩和され、パートでも加入する方が増えているからです。
たとえば2022年10月からは、従業員数が100人を超える企業で一定条件を満たす方が、加入可能になります。
厚生年金に加入すれば月々の年金保険料が必要になりますが、将来受け取れる年金額を増やすことができます。勤務先で厚生年金に加入できるのか、また手取り額の変化なども確認しつつ、検討してみるといいでしょう。
老後を安心して過ごすために
男女別、世帯構成別に目安の年金受給額を確認しました。多くの家庭では年金だけでの生活に不安を感じるのではないでしょうか。さらに日本では高齢化社会が進んでおり、今後年金受給額が減ったり、年金保険料が増えたりする可能性が高いです。
そうした老後を見据え、自分でそなえる努力も少なからず必要になるでしょう。老後2000万円問題が話題となりましたが、まずは退職後の2000万円を目標として、準備をはじめてみましょう。
老後資金を貯める方法はいくつかあります。
月々の貯金
たとえば今35歳の方が、65歳に2000万円を貯めるとします。残り30年なので、1年あたり約67万円。これをコツコツ続けていけば、とりあえず目安の2000万円に手が届きます。ただし働き盛りの世帯は子どもの教育費や家のローンなども重なるため、節約しながら支出を減らす努力が大切になります。低金利の現在、貯金だけで老後にそなえるには強い意志が必要でしょう。
収入を増やす
転職や副業などで、収入アップにチャレンジするのもひとつです。妻が専業主婦や扶養内でのパート勤めの場合、共働きを目指せば世帯収入をあげられます。貯金を増やせるだけでなく将来の年金額にも直結するため、一度検討してみましょう。
資産を運用する
投資などで資産を運用することで、お金を増やす方法もあります。もちろん資産運用には一定のリスクがありますが、長期運用にすることでリスクを減らせます。つみたてNISAであれば、運用益にかかる税金が最長20年間非課税(毎年40万円まで)になるメリットもあるため、初心者でもはじめやすい投資です。
ほかにも個人年金保険やiDeCoなど、自分で老後にそなえる方法はたくさんあります。自分にあった方法をみつけて、将来にそなえる準備をはじめてみましょう。
関連記事
参考資料
LIMO編集部
