世帯の構成によって受給額は大きく変わる

年金受給額は、世帯の構成によっても変わります。男女別、年金種類別の目安を整理し、それをもとに夫婦世帯ではいくらになるかを見ていきましょう。

おひとりさま世帯の年金目安

年金種類

受給月額の目安

男性・厚生年金

16万4770円

男性・国民年金

5万8866円

女性・厚生年金

10万3159円

女性・国民年金

5万3699円

一番高い男性の厚生年金でも、約16万円が平均です。年金だけで生活するのが不安な場合は、早めに老後資金の準備をする必要がありそうです。

夫婦世帯の年金目安

年金種類

受給月額の目安

内訳

夫も妻も厚生年金

26万7929円

夫16万4770円+妻10万3159円

夫が厚生年金、妻が国民年金

21万8469円

夫16万4770円+妻5万3699円

夫が国民年金、妻が厚生年金

16万2025円

夫5万8866円+妻10万3159円

夫も妻も国民年金

11万2565円

夫5万8866円+妻5万3699円

夫婦ともに厚生年金の世帯は26万円を超えるので、少し余裕が見られます。しかし夫が国民年金のみになると、妻が厚生年金でも約16万円。夫婦ともに国民年金になると、約11万円です。

妻が扶養内でパートをしている場合、厚生年金に加入できる可能性があります。厚生年金の加入条件が徐々に緩和され、パートでも加入する方が増えているからです。
たとえば2022年10月からは、従業員数が100人を超える企業で一定条件を満たす方が、加入可能になります。

厚生年金に加入すれば月々の年金保険料が必要になりますが、将来受け取れる年金額を増やすことができます。勤務先で厚生年金に加入できるのか、また手取り額の変化なども確認しつつ、検討してみるといいでしょう。