プライバシー面は大丈夫なの?

では、このように複数の猫の情報登録に対応している「にゃんトーク」のプライバシー面はどの程度の安全性なのでしょうか。Akvelon社のプライバシーポリシー記載を参考に検討してみます。
最も気になるのはこの記載でしょう。この箇所では「個人情報の保管場所」について言及しています。

WHERE WE STORE YOUR PERSONAL DATA

All information you provide to us is stored on our secure servers or at our third party data centers.

Unfortunately, the transmission of information via the internet is not completely secure. Although we will do our best to protect your personal data, we cannot guarantee the security of your data transmitted to our site; any transmission is at your own risk. Once we have received your information, we will use strict procedures and security features to try to prevent unauthorized access.

言われてみると確かにその通りではありますが、「インターネットによる情報の送信は完全に安全ではありません」「いかなる送信もお客様自身の責任で行ってください」と明言されています。Akvelon社は情報を受け取った後については「当社がお客様の情報を受け取った後は、厳格な手順とセキュリティ機能を用いて、不正なアクセスを防ぐよう努めます。」と記載されているものの、それまでの経路については保証しないという書き方になっています。

インターネット上に接続されるシステムを使う以上、「絶対安全」ということはありません。また、アプリ起動時にこれらのプライバシーポリシーが明示されており、これらに同意してから機能が使える流れになっているので、「にゃんトーク」の機能が使える段階でこのリスクについては同意していることになります。

どうしても情報漏洩が気になる方の場合は、「にゃんトーク」の利用および、起動を控えるのが良いでしょう。今のところ、明示的に「にゃんルームモード」(固定の場所に設置して猫の声を収集するモード)にしない限りは、音声などの情報を収集し続ける挙動は確認されていないので、「にゃんルームモードにしない」「起動しない」「アプリを削除する」「アプリのマイク・カメラの使用権限を制限する」で十分防げる範囲だと言えそうです。

参考資料

當瀬 ななみ