収入が増えると、お金を増やす手段も使える
パートの方が収入を増やすもう一つのメリットとして、資産運用で「お金に働いてもらえる」可能性が増える点があります。
老後に向けた貯蓄で基本となるのは預金ですが、メガバンクの普通預金金利が0.001%の現代では、預金のみではお金はほとんど増えませんよね。ある程度預金ができたら、いま話題のつみたてNISAやiDecoなどを利用して運用を検討して備えるのもいいでしょう。
つみたてNISAやiDecoは、通常運用益にかかる20.315%の税金が非課税になる制度。投資で利益が出ても約2割は税金で引かれるわけですが、非課税になるならこれまで投資に興味があったものの、二の足を踏んでいた方もはじめやすいですね。
この2つは非課税期間や投資できる金融商品、途中で引き出せるかなど、異なる点がいくつかあります。リスクもあるのできちんと確認した上で、自分に合ったものを選びたいですね。
パートで厚生年金に加入して将来の年金額を増やしたら、増えた収入で老後資金の貯蓄を増やすのもいいでしょう。今はオンラインセミナーなども開催されていますので、まずは情報収集をしてみてくださいね。
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参考資料
- 厚生労働省年金局「令和元年度厚生年金保険・国民年金事業年報」
- 日本年金機構「令和3年4月分からの年金額等について」
- 公益財団法人生命保険文化センター「老後の生活費はいくらくらい必要と考える?」
- 日本年金機構「令和4年10月からの短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用の拡大」
宮野 茉莉子