国税庁が2021年9月29日に公表した国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査」によると、民間企業に1年間を通じて勤務した給与所得者の平均年収は433万円でした。
では、公務員の給与はどのくらいでしょうか。今回は「国家公務員の給与」について扱います。人事院が公表する「国家公務員給与等実態調査」などを参考にします。
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国家公務員の「平均給与月額」はどれくらい?
人事院の「国家公務員給与の実態」によると、国家公務員は約58万8000人。このうち人事院の給与勧告の対象となるのは、「給与法の適用を受ける一般職の国家公務員」の約28万人です。
この中の「人事院の給与勧告の対象となっているのは、国家公務員のうちの「給与法の適用を受ける一般職の国家公務員」(約27万7000人)。具体的には、一般行政職員や外交官、税務署職員、刑務官、海上保安官、医師、看護師などです。
国家公務員「主要職種のひと月の給料」平均いくら?
国家公務員の主な職種別の平均給与月額を抜粋します。( )は平均年齢。
※ここでいう「平均給与月額」は、俸給と諸手当(地域手当、広域移動手当、俸給の特別調整額、扶養手当、住居手当、単身赴任手当(基礎額)、寒冷地手当、特地勤務手当等)の合計です。
全俸給表…41万4729円(42.7歳)
- 行政職俸給表(一) ◆一般行政職員:40万7153円 (43.0歳)
- 行政職俸給表(二) ◆守衛、用務員、自動車運転手など:32万8603円 (50.9歳)
- 専門行政職俸給表◆航空管制官、特許庁の審査官 など:44万5214円(42.5歳)
- 税務職俸給表◆税務署職員など:43万2622円 (42.6歳)
- 公安職俸給表(一)◆皇宮護衛官、刑務官、入国警備官など:37万8869円(41.4歳)
- 公安職俸給表(二)◆海上保安官など:40万8549円(40.4歳)
- 研究職俸給表:◆研究員:56万974円(46.5歳)
- 医療職俸給表(一)◆ 医師、歯科医師など:84万3232円(53.0歳)
- 医療職俸給表(二) ◆薬剤師、栄養士など:35万5410円(46.4歳)
- 専門スタッフ職俸給表◆政策情報分析官、国際総合研究官など:59万4502円(55.8歳)
- 指定職俸給表◆事務次官、本府省局長、審議官など:102万7906円(56.9歳)
次では、国家公務員の年収を推計してみます。(ボーナス(平均給与月額の2カ月分×2回)を合算した額)