年金暮らしの方にとって、日々の生活を支える大切な年金。もし、公的年金に加えて、さらに給付金がもらえるとしたらどうでしょうか。2025年度は「年金生活者支援給付金」の給付額が引き上げられ、受給額が増えた人がいます。今回は、厚生労働省の調査結果をもとに、この給付金が「もらえる人・もらえない人の違い」、そして見落としがちな手続き方法について詳しく解説していきます。
1. 2025年度「年金生活者支援給付金」いくらに増額?
「年金生活者支援給付金」は、公的年金等の収入金額やその他の所得が一定基準に満たない場合に受け取れる給付金です。
老齢年金、障害年金、遺族年金のそれぞれの年金に給付金が設けられており、2カ月に一度、公的年金に上乗せして支給されます。また、給付額は公的年金と同様に、年度ごとに見直しがおこなわれます。
1.1 年金生活者支援給付金「2025年度の給付額」はいくら?
2025年度の「年金生活者支援給付金」の給付額は、前年度より+2.7%引き上げられており、6月支給分の「4・5月分給付金」から増額率が適用されています。
各給付金の2025年度月額は以下の通りです。
- 老齢年金生活者支援給付金(月額):5450円(※基準額)
- 障害年金生活者支援給付金(月額):1級6813円・2級5450円
- 遺族年金生活者支援給付金(月額):5450円
なお、老齢年金生活者支援給付金については、上記を基準額として、保険料納付済期間などをもとに実際の給付金額が計算されます。