国内事業の利益推移に注目
格安イタリアンを国内に広めたサイゼリヤは完全に国内企業のイメージがあります。しかし2021年8月期は国内事業が赤字であり、完全に海外事業(海外店舗は中国中心)に支えられています。コロナ禍は世界経済に大きな影響を与えましたが、サイゼリヤでは国内事業への影響が非常に大きい状態です。
サイゼリヤの2022年8月期は簡単にいえば、国内約1100店で利益10億円、海外約500店で利益60億円という予想です。今後国内事業が復活して海外事業を上回る利益を上げることになるのか、それとも国内事業は低採算のまま進み店舗削減などのスクラップ&ビルドが迫られるのか、アフターコロナ・ウィズコロナ時代のサイゼリヤの国内事業の行方が注目されます。
参考資料
- 株式会社サイゼリヤ「2019年8月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」(2019年10月9日)
- 株式会社サイゼリヤ「2021年8月期 決算説明会」(2021年10月13日)
- 株式会社サイゼリヤ「2021年8月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」(2021年10月13日)
- 株式会社サイゼリヤ「平成29年8月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」(2017年10月11日)
石井 僚一