稼ぎ頭は海外事業にシフト

2022年8月期は2期続いた営業赤字からの脱出が予想されるサイゼリヤですが、コロナ禍前に比べ収益構造に大きな変化が生じます。売上はコロナ禍前と同様に国内事業が大きいものの、利益は海外が稼ぎ頭となり国内と海外が逆転します。下記が国内と海外の部門別損益です。

  • 2021年8月期:国内売上高862億円、セグメント利益▲72億円・海外売上高451億円、セグメント利益51億円
  • 2022年8月期(予想):国内売上高1000億円、国内営業利益10億円・海外売上高500億円、海外営業利益60億円
  • 【参考】2019年8月期:国内売上高1190億円、セグメント利益52億円・海外売上高417億円、セグメント利益45億円

売上高はコロナ禍前の2019年8月期に比べ、国内が減収の一方で海外は増収となり、営業利益(セグメント利益)は国内が大幅な減益の一方で、海外は大幅な増益が見込まれています。尚、2021年8月期は国内事業が大赤字(▲72億円)の一方で海外事業は51億円の黒字です。2022年8月期は国内が黒字化するものの海外事業の利益額には追いつきません。