再び店舗のスクラップ&ビルドの可能性も
サイゼリヤの国内店舗は2015年8月期から2016年8月期にかけて出店の抑制とともにスクラップ&ビルドが行われました。その結果、2017年8月期は営業利益が100億円の大台に到達するなど、一定の成果を上げました。
これまで年間約30~40店の退店が行われており(2021年8月期41店)、来期も40店の退店予想です。ただし直近では2020年8月期を除き出店数が退店数を上回っており、国内店舗全体としては店舗数の増加が続いています。
2022年8月期はコロナ禍からの病み上がりの状態であり、国内事業がギリギリ黒字(10億円)という状態はやむを得ないと考えられます。しかし翌2023年8月期以降も国内事業の収益力の回復が見えない場合、国内店舗は再度スクラップ&ビルドが迫られる可能性もあるのではないでしょうか。