しかし、今になって考えれば、投票に行くという行為自体が重要なので、投票に行くべきだったのです。なにも「投票は国民の義務だから」などと言うつもりはありません。投票することで、当選者は変わらなくても世の中は変わるからです。

シルバー民主主義を変えるには投票するべき

シルバー民主主義という言葉があります。政治家は、若者のための政策よりも高齢者のための政策を優先するという意味の言葉です。

政治家の立場で考えてみましょう。高齢者は人数が多い上に投票率も高いので、高齢者を怒らせるような政策を採用すれば次の選挙で酷い目に遭うかもしれません。したがって政治家には、高齢者の喜びそうな政策を採用するインセンティブがあるわけです。

しかし、若者は人数が少ない上に投票率も低いので、若者を怒らせても次の選挙で酷い目に遭う可能性は高くないでしょう。それならば、若者のための政策を後回しにして高齢者のための政策を優先するのが政治家としての人情というものでしょう。

この状況を変えるには、若者が投票に行くことが重要です。年齢別の投票率を見て、「最近は若者が投票するようになったから、若者を怒らせるような政策は採用できない」と政治家が考えるように若者が努力することです。

投票したい候補者がいなくても投票所には行こう

立候補者のリストを見たけれども、投票したい候補者がいないという場合もあるでしょう。小選挙区制では、自分の選挙区に自分の支持政党の候補者が立候補していないということがよくあるからです。

あるいは、普段から政治には興味が無いので、支持政党もなければ政治家の演説も聞いたことがなく、誰に投票したら良いかわからないという人もいるでしょう。